ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

マリオの映画を観た

ファン向けで素晴らしい映画だという前評判だったが、それを聞いた上でも期待以上の面白さだった

以下ネタバレを含む感想を脈略となく書きます

ミヤホン、宮本茂さんあなたは本当にすごいよ

もうおじいちゃんと言っていい年齢なのに最新を走り続けられる感性

その感性が大人も子供も楽しませる作品を産んでいるんだなと再確認できる映画だ

例えばクッパと戦う時尻尾を掴んで振り回してほしいなと思ったら、本当にやってくれたしファン心理をわかっている

インタビューを見るとマリオのアクション指定は任天堂側の指示によるもののようだ

それでいて映画作りそのものに対しては素人である任天堂側は口出ししない、バランス感覚が素晴らしいなと思う

マリオたちのキャラクター付けも素晴らしく、登場人物たち誰にも好感を持てるようになっているのが良かった

特に本作の悪役であるクッパがピアノを弾いて歌うシーンは笑えるし可愛らしかった

ピーチ姫は勇敢でかっこいいし、衣装がタイミングごとで変わるのもエレガント

でもピーチ姫の生い立ちってそうだったんだ…って感じ

これは前からあった設定なのかな？知らなかったからビックリした

じゃあデイジーが出てくるとしたらどういう設定になるのか気になるな

それとピーチ姫の生い立ちもあって、キノコ王国なのに王が存在せず姫だけなのはキノピオたちが暢気だからそういうもんなんだろうなと納得できたのが今回の新たな発見だ

ドンキーはお調子者だけど憎めない感じがいい、ディーディーもお調子者なんだな

まぁコングだしなあって思ってたら、コングたちの技術力のすごさには驚かされた

ルイージは情けなくて、もしかして活躍しないの！？って思ってたら、最後の最後で大活躍してスーパーマリオブラザーズなんだ！って感じが良かった

ダブルライダーキックとしか言いようのない必殺の一撃でライダー成分を摂取できたのは予想外すぎたけどかっこよすぎてしびれた

マリオは映画全体を通して成長してスーパーマリオブラザーズに至る過程がしっかり描かれていて、マリオ自身にも好感と愛着が持てた

ピーチ姫がこの世にはいろんな世界があるって言っていたように、最後はお別れじゃなくてそもそも土管がいろんな世界と繋がってるから行き来が出来るようになったってことなんだろうな

ヨッシーやポリーン、ブラッキー（今はスパイク）など様々なマリオや関連作品キャラが出てくるのも楽しい

ちょこちょこそういう楽しませる要素があって気づいてない部分もあるんだろうなと思う

エンディングのクッパや卵のシーンなど、まさにアメリカの映画らしい終わり方なのもいいね

ヨッシーの鳴き声が聞こえた時観客の子供たちが「かわいい！」という声を上げていて、「ﾃﾞｯﾃｲｳ」などの空耳でヨッシーにそういうイメージが無かったから新鮮だった

作品全体を通してちょくちょく笑えるシーンを挟んできて飽きさせないようにしてるのは大人も子供も楽しませる作りになっているんだなと感心した

マリオをちょっとでも知ってるなら見てほしいなと思える素晴らしい映画である

作品へとキャラクターへの愛が素晴らしいし、ストーリーも面白い

吹き替えキャストも抜群だし、本当に非の打ち所がない

何度見ても楽しめそうな映画だと感じた