シン仮面ライダーの感想
シン仮面ライダーの感想を書こうとしたら長くなったので、書き直して個人的に良かった点と悪かった点をまとめてみる
以下ネタバレを含む
良かった点
・キャラクター性と配役の良さ
一文字隼人はこの作品の賛否に関わらず、みんな好きになるキャラクターだったと思う
本郷猛もその成長と優しさがだんだん伝わってきて好感がもてる
ルリ子とハチオーグの関係性も色々想像の余地があって面白い
本郷たちをサポートしてくれるあの2人も信頼できるのが良い
そんな登場人物を演じる役者さんたちがさらにキャラクターの魅力を増す力になっていると感じる
それと自走して主人についてくるサイクロン号がかわいい
・仮面ライダーとしてのリアル
仮面ライダーのパンチ力は㌧単位だ
そりゃ殴ったらああなる
笑っちゃうけどリアルなんだなと理解できた
・シンシリーズの中では単語とか世界観を深読みしなくていい
難しい単語が出てきてもこの作品ではそうなんだ程度の理解でも全然構わない
世界観も矛盾だとか気になる点があると思うが、この世界はそういうものなのだと思っていい
無駄に深く考えすぎなくていい点がシンシリーズの中ではわかりやすい
・バイクシーンの良さ
映える場所をバイクで走っていてかっこいい
悪かった点
・単純に映像作品や映画として見た場合はレベルが低い
画面は暗いしアクションも何をやっているのかわからない場面がある
画質が悪い部分もあり今は使われないようなカットがあったりして見づらい
仮面ライダーやシンシリーズということを抜きにすればB級映画クラスだと思う
マスクを被るとマスク越しの音声になるので、仮面ライダー2人の台詞は特に聞き取りづらい
そのリアルにこだわるならせめて字幕は欲しかったと感じた
とにかくこだわってこだわり抜いて作られた作品だった
オタクたちがオタク心のままに作った心の強さを感じた
こだわりが強い作品なので、作品の良し悪しより自身のヒーロー観や仮面ライダー像の違いにより受け入れられない人もいると思う
漫画版だったり他の石ノ森作品を元ネタにしていたりもするので、すべての元ネタを自分の知識だけで理解するのは難しい
今までのシンシリーズとノリが違うし、仮面ライダーとしてもどうなのかと思う人もいると思うので、賛否両論になるのは正直納得する
ただそのこだわりは強く感じる作品なので、最近の風潮に見られるスタッフへの人格批判ともとれるいきすぎた論調は辞めてほしいと切に願う