名探偵コナン 黒鉄の魚影

名探偵コナンを知ってはいるし見たこともあるが詳しくはない、そんな自分が今年の映画を観てきた。

理由は灰原哀がメインの映画だから。

ネタバレありの感想を書いていく。

 

 

事前に名探偵コナンの映画のお約束をなんとなく覚えていった。

コナンが何かを蹴り飛ばしてぶつけること、蘭がコナンを新一と見間違えること、このあたりのシーンになると『予習してたやつだ!』と笑ってしまった。

ジンは無能だとは聞いていたが本当に無能だった。

ただ勘はいいのでその後有耶無耶になって無能になるのが余計笑えちゃうのかもしれない。

ジンとウォッカが普通に電車を黄色い線の内側で待っている様子が挟まれたのも突然のことで笑った。

今回の映画だけの登場の組織の一員ピンガもジンに敵意むき出しのせいで無能全開キャラになっていて可哀想だった。

ウォッカが意外に仲間に優しく懇切丁寧に説明してくれる所も可笑しかった。

認証システムを使えないと切り捨てる判断の速さに、あまりにも騙されやすくてこの組織大丈夫なのかと不安になった。

阿笠博士のカーチェイスバトルがイニDかよって感じで面白かったし、博士もノリノリなのが余計面白さを加速させた。

コナン世界の物理最強キャラ蘭はやっぱり強かった、多少ご都合的な何らかの補正でナーフしないといけないくらい強い。

船のおっちゃん頻度多く登場し思わせぶりだったけど結局何者でも無かった。

こうしてツッコミ箇所が満載で笑っちゃう場面が多いのにも関わらず、ストーリーが面白く映画として楽しかったと思えるのがすごい作品だと感じた。

 

灰原哀を主軸にストーリーが展開していくが、部隊が島という性質と組織と正体は秘密なこともあり、コナンしかり灰原しかり孤軍奮闘しなければいけないのがハラハラした。

ただその孤軍奮闘ぶりで蘭や阿笠博士たちのコナンや灰原への愛を感じるのがとても良い。

キールの活躍が静かに熱いのも良かったし、ベルモットが敵なのか味方なのかミステリアスな活躍ぶりも良かった。

園子って毎度見る所をしっかり見てて面倒見もいいし、出しゃばる所と引っ込む所をしっかりわきまえたある意味チートキャラだ、しかもお金持ち。

村瀬歩さんの演技もすごかった。

どうすごかったのか説明するとネタバレというかそこが肝なのでここには書かないでおく。

 

補足追記

ベルモットの真意を書いた後にあれこれ考えていた。

認証システムやパシフィック・ブイそのものを過ぎたる技術として葬りたかったのではないか。

黒の組織のボスが現状の所在や情報を仲間にすら知られたくないので、ベルモットニッ命令したとかかな。

灰原ひいてはコナンを助けるようなやり方でそれを行った点は不明だ。