FEエンゲージをクリア

FEエンゲージをクリアしたので色々思うところがあった

文章を書きなれていないので良い点と悪い点にまとめてみる

ネタバレを含むので注意

 

・良かった点

1.キャラクター

キャラクターは概ね好感の持てるキャラクターばかりで、登場人物が多いゲームなのでこれはとても素晴らしい

2.バトル

バトル面は難易度にかかわらずとても面白い

映像の良さもバトルの楽しさを引き上げている

3.エンゲージシステム

紋章士と協力してステータスアップやスキルの恩恵を受けられるというシステムで、これがぶっ壊れになるかと思いきやバランスのいい調整で、好きなスキルを受け継いで自分好みのキャラクターにできるという点も良い

 

悪かった点

1.ストーリー

ストーリーは王道だし、総合的に見れば悪くない内容だった

ただ起承転結における起で盛大にコケてしまったので、どうしてもそこから挽回できなかった印象の残るストーリーだった

記憶を失った主人公の前に母親を名乗る人物が現れて感動の再会のような演出の後に敵が現れて母親は死んでしまう

ここがとんでもなくダメ!

そもそも主人公は記憶を失っているのだから『本当に母親なのか?』とプレイヤーも思ってしまう、これが先の展開を簡単に読めてしまうストーリーにおける最大の悪手だった

そもそも母親なのかよくわかってないのに感動してくれとムービーが流れて死んでしまう、プレイヤーは気持ちが付いていかない

こんなはじまりでズッコケてしまってはプレイヤーが懐疑心を持ってしまい前述したようにその先のどんでん返ししたいであろう展開を予測してしまう

このせいで起承転結における起から先の部分も上手くいかなくなる

それと不穏なことが起こりそうなことがあるとその前にあからさまにキャラクターにおかしなそれっぽい台詞を喋らせるのもストーリーを楽しませるという点ではチープだった

それぞれの国の若き次期リーダーたちも都合よくみんな仲良くみたいな思想なのも少し違和感はあった

2.ラスボス

まず見た目がショボい(半裸のオッサン)

動機もショボい(最後に動機を話し始めた時『ハァ?』と思った)

巨大化して弱体化する

3.幕間と拠点システム

章が終わるごとに拠点に戻るとみんなリラックスしていて、戦いがチープなものに見えてしまう

戻らなければいいと思うかもしれないが、素材集めや好感度調整など様々なことがあるので戻らないのはただ損をするだけなのである

章ごとの幕間の素材集めもそうで、あれは面倒なだけなのでいらなかった

拠点での活動が様々あるのはいいのだが、ありすぎてそれらをやるだけで疲れてしまい先に進む気力を無くしてしまう時もあった

4.キャラクターごとの成長の格差

この格差社会がとんでもなくひどい

序盤に加入するキャラクターは成長率が歪で、中盤以降に加入するキャラクターは成長率に恵まれている

難易度ノーマルやハードはランダム成長なのでともかく、成長率固定のルナティックでは挽回できないキャラクターもいる

例えば魔法使いとして出てきたのに魔力より力が伸びるとか、熊を倒せるという設定なのに力も体格も伸びないとか

こういう感じで序盤に出てくるキャラクターは総じて成長がめちゃくちゃなのだ

さらにマイナス要素として、SPというスキルを継承するのに必要なポイントが序盤で加入するキャラクターは初期値が低くなっており、中盤以降加入のキャラクターたちは初期値が高くなっている

序盤で仲間になったキャラクターをあとから鍛えようと思ってもやりづい仕様になっている

これはアップデートで追加された井戸のシステムからSPを貰えるアイテムが出るようになったので若干緩和されたのだが、1バトルごとに1回回収できる仕様なので効率は良くない

5.一部クラスが弱い

基本的にシーフ以外の武器が1種類しか持てないクラスが弱い

上級職になると固有スキルがあるのだが、なぜかそういうクラスに限ってスキルも使えないものが用意されている

ハルバーディアが若干使えるスキルを持ってるくらいだ

6.武器の格差

剣だけ誰もが装備できる2マス攻撃可能なものが魔力依存となっていて、斧と槍に比べるとものすごく見劣りする

スマッシュという敵を弾き飛ばすシステムが使いどころがごくごく一部でしかないために、Aランク以上の強さの武器が持てなくても困らない仕様になっている

ランクが上がれば強い武器になるのだが、その分重くなり速さが下がる

だからBまで持てればいいやとなってしまうし、実際それで何も困らない仕様になっている

Sランクの武器群が手に入るのも終盤も終盤なのも使わないという選択になってしまう点だ

 

正直キャラクターの良さとバトルの楽しさだけで十分楽しめる内容のゲームなのだが、悪い点が多く改善できただろうと思う部分があり、その残念さがかなり足を引っ張っているゲームだったなという印象だ